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一期JAMの理念

 

昨今、「学歴社会」「ゆとり教育」という言葉が交錯して間もない時代を迎えています。

現日本社会において、戦後まもなく始まった義務教育のあり方においては転換期を迎えているのと同時に

新聞やニュースを賑わす時事の一つとして、凶悪な殺人事件、ストーカー問題、引きこもり問題など、

一昔前では、想像もできなかった時事が当たり前のように報道されるようになりました。

その一つの要因としては、インターネットを始め、便利になった世の中の弊害も少なからずあるように

見受けられます。

 

NPO法人一期JAMは、音楽の力を通して「コミュニケーション」という分野に焦点を

当て、コミュニケーション能力の開発や、創造を目指す団体です。

 

先に述べた通り、インターネットや携帯電話、TVゲームなどの普及により、

人と人のコミュニケーションに置いては、最小限で済まされる生活が私達の身の回りでは、

当たり前となってきました。

しかし、「他人と交流をしない」環境が、核家族化が進む現在の日本社会に置いては、

隣の隣人にのみならず、身内(家族)までもが疎遠になっている現状も確かに見受けられます。

 

 

他人を「慮る(おもんばかる)」「思いやる」「愛する」などの心を養うのは、人と人との触れあいの中でしか、

生まれてきません。

 

義務教育では教えきれない「コミュニケーション」という分野において、

音楽を通して、人と触れ合う事の大切さ、コミュニケーションを取る事の素晴らしさを

新たな観点から切り開き、日本社会を明るく元気にする事が目標です。

 

NPO法人一期JAMでは、人類の起源、そして音楽の起源でもある、アフリカ音楽、その中でも

西アフリカの伝統的打楽器「ジャンベ」をコミュニケーション開発の一つのツールとして活用してまいります。

 

 

ジャンベと日本社会

 

ジャンベ(音楽)は、西アフリカ大西洋海岸沿岸の部族に祭事や儀式などで代々伝わる打楽器です。

約3000年の歴史があると言われています。日本においては、和太鼓と同じような位置づけであります。

特徴の一つとしては、口頭伝達でリズムが継承されていったという事です。

 

故に基本的には譜面という物が存在しません。

その中で我々が慣れ親しむ西洋音楽とは、違い独特な発展を遂げております。

 

ジャンベは、演奏をするに当たっては、コミュニケーション能力が重視されます。

演奏の始まりは、太鼓のある決まった合図(コール)で演奏者全員に知らせます。

演奏の終わりも同じく、決まった合図(コール)で終了し、これもまた、演奏者全員に知らされます。

太鼓のリズムを言葉とし、このルールを理解していれば、何人であっても同時に演奏する事が可能となりかつ、

演奏中にコミュニケーションを計る。これがジャンベの最大の魅力の一つです。

 

「何人でも同時に演奏する事が可能」イコール、ジャンベの演奏は様々な世代をも

一つにする事ができます。

幼稚園の男の子からお爺ちゃんまで、一つのリズムを共有する事で

様々なコミュニケーションを計る事が可能です。

 

 

そしてスポーツとは違い、音楽を「奏でる」「演奏する」事に置いては、勝ち負けは存在しません。

一つのリズムを多数で共有する事は、達成感や連帯感の育成、ジェネレーションギャップの緩和にも

大きく貢献できると考えています。

 

昨今、新聞やニュースで取り上げられる「悲しい事件」がもし、「1人で悩んだ末の」という事を一つの仮定と

するならば、ジャンベを介してコミュニケーションを計る事の意義が生まれると信じています。

これからの日本社会を担うお子様達に関しては、沢山の世代や人種との交流をジャンベを通して育む事で

よりグローバルな人間形成の援助にも成りうるとも考えております。

 

 

一期JAMの設立経緯

 

私、理事長山崎剛司は、NPO法人を設立する以前の約7年間、個人活動としてジャンベのワークショップを

毎週金曜日開催すると同時に、様々な場所で演奏活動、出張ワークショップをしてきました。

 

その経緯で感じた事は、

ジャンベという楽器は人を笑顔にし、人と人をつなぐ素晴らしい楽器だという事でした。

例えば、引きこもりの青年が一緒にジャンベを叩いて社会復帰した例もあります。

聴覚障害者のお子様が、ジャンベの音ではなく振動を感じる事で演奏ができた事。

幼稚園や障がい者施設、老人ホームでは、様々な方との交流もありました。

 

私自身、ジャンベを通して様々な経験をさせて頂きました。

その中でも、様々な世代の方、地位の方と交流させて頂いた事は、自分自信の人間形成にも役立っていると

感じています。

海外の方とも例え言葉が通じなくても音楽を通して意志の疎通もできる事もまた魅力の一つです。

 

個人の活動を通して、ジャンベの持つ魅力や特徴が

「日本社会に置いて貢献できるのではないか?」という一つの問いが現在のNPO法人設立のキッカケと

なっております。

 

ジャンベを始め、人類の音楽の起源とも言われているアフリカの音楽を広める事が

日本社会をきっと明るくする。

そんな思いがNPO法人一期JAMには込められています。

 

 

一期JAMの目指す社会

 

様々な世代、社会的地位、人種は関わらず、お互いを尊重し助け合う社会。

教育機関に積極的に働きかける事で、現在、義務教育では必修となったダンスと同様、

義務教育の導入を目指したいと考えおります。

NPO法人一期JAM理事長 山﨑剛司
NPO Ichigo Jam Chief Director, Takeshi Yamazaki

プロフィール

1977年横浜市生まれ。

1999年より西アフリカ伝統の打楽器ジャンベをセネガルから輸入卸、及び、

ジャンベ製作(主にボディの調節、皮の張替え)を始める。

同年、演奏活動を主に幼稚園、保育園、障がい者施設等で始める。

2003年から3年間、世界の打楽器を集めた音楽イベント「rhythm」のエグゼクティブ・プロデューサー として

活動の範囲を広げる。

2005年から「rhythm」の中の企画から創設された、ジャンベワークショップのアフリカ人講師のオーガナイズ及び、

初心者クラスの講師としてワークショップ開始。

2006年より自己の主宰するワークショップの生徒達とパーカッションバンドを結成。

「人生は一期一会、人生は人と交流するジャムセッション」の意を込めて「一期JAM」(いちごじゃむ)と命名。

同時に自己の主宰するワークショップを一期JAMワークショップとする。

2008年、横浜アフリカンフェスタ実行委員。

2009-2012年 慶應義塾大学中等部非常勤講師(パーカッションアンサンブルクラス)

2010年より「よこはま国際フェスタ」に自己のグループで出演。

2013年より幼児、子供、障がい児を対象とした、「お子ちゃまワークショップ」を新たに開始。

最小限の言葉(説明)で楽器、リズムの魅力を伝える事に尽力。

2013年12月24日、NPO法人格を取得し「NPO法人一期JAM」として登記。今後は活動の幅を全国に広げる事に加え、

アフリカと日本の架け橋となる活動、アフリカ人アーティストの活動の幅を広げる活動、

子ども、障がい者、高齢者、ひきこもりの若者の社会復帰支援など、

音楽をツールとしたコミュニケーションサポートによる、より良い社会づくりを目標とする。

山﨑たけし
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